19PM080|第19回 言語聴覚士国家試験 過去問
口唇口蓋裂児において口蓋形成術を1歳6か月に行った。術後早期に行うべきなのはどれか。 a.哺乳指導 b.構音訓練 c.ラッパを吹く練習 d.頬を膨らませる練習 e.ホッツ(Hotz)床の装着
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
口蓋形成術後早期は、創部の状態を確認しながら新しく形成された鼻咽腔閉鎖機能を遊びの中で引き出す。ラッパを吹く練習と頬を膨らませる練習は口腔内圧を作るブローイング課題で、c・dが適切である。
解説
口蓋裂児は術前まで口腔と鼻腔が交通し、呼気を口腔内に保持する経験が乏しい。設問上の術後早期支援では、吹く、吸う、頬を膨らませるなどを無理なく遊びとして取り入れ、呼気を口から方向付ける感覚を学ばせる。非発話性ブローイングの上達が構音へ自動的に般化するわけではないため、発話は別に評価する。術後直後の創保護期間を過ぎ医師の許可を得て行うことが前提である。構音訓練は発話発達と異常構音の有無を観察して適切な時期に開始し、術後早期から音を反復矯正するものではない。Hotz床は術前の顎・口蓋管理や哺乳補助に用い、口蓋形成後に装着を続ける課題ではない。
選択肢の確認
1.a,b:誤り。a哺乳指導やb構音訓練は、本問が問う術後早期の機能練習の組ではない。
2.a,e:誤り。a哺乳指導とe Hotz床装着はいずれも口蓋形成後の早期訓練の中心でない。
3.b,c:誤り。cラッパは適切だが、b構音訓練を創部回復直後から一律に始めない。
4.c,d:正しい。cラッパとd頬を膨らませる遊びで口腔内圧と呼気操作を経験させる。
5.d,e:誤り。dは適切だが、e Hotz床は形成後の口蓋に継続装着するものではない。
覚えるポイント
口蓋形成後は創部安全を確認し、遊びによるブローイングから口腔内圧を経験させる。構音矯正を急がない。