20AM096|第20回 言語聴覚士国家試験 過去問
中等度難聴者のコミュニケーションの方略として適切でない指導はどれか。
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正解: 2
正答
(2)
この問題のポイント
難聴者のコミュニケーション方略は、聞き取れなかった部分を積極的に修復する方法であるべきです。分からないままうなずくと誤解が確定してしまい、場の雰囲気より情報の正確さを損ないます。
解説
中等度難聴では会話の一部だけを聞き落とすことが多く、具体的に「最後の場所をもう一度」などと聞き返すことで相手も修正しやすくなります。筆談を求める、話者の語を復唱して「○○でよいですか」と確認する、話題のキーワードを先に確認する方法は、聴覚情報を視覚・文脈で補い誤解を減らします。会話環境も、顔が見える位置、雑音低減、適切な距離、補聴器使用を整えます。一方、聞こえないのにうなずく擬似的な理解反応は、医療、仕事、災害情報などで重大な取り違えにつながります。相手に難聴と望む話し方を伝え、修復を自然な共同作業にすることが重要です。
選択肢の確認
1.「聞き返す」は不明部分を再提示してもらう基本的修復方略です。
2.「聞こえなくても雰囲気を壊さないよううなづく」は誤解を放置するため不適切です。
3.「筆談を求める」は聴覚情報を視覚化する有効な代替方略です。
4.「話し手の言葉を繰り返して確認」は聞き取った内容の正誤を相互確認できます。
5.「話題のキーワードを確認」は文脈を絞り、後続発話の予測・理解を助けます。
覚えるポイント
会話修復は「分かったふり」を避け、何が聞こえなかったか具体的に伝えます。復唱確認、筆談、キーワード、環境調整を組み合わせます。