20PM022|第20回 言語聴覚士国家試験 過去問
視覚伝導路に含まれるのはどこか。
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正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
公式正答は外側膝状体です。外側膝状体は視索から視覚情報を受け、視放線を介して一次視覚野へ送る視床の中継核です。ただし視放線は内包レンズ核後部を通るため、選択肢1の「内包」を広義に読めば視覚伝導路に含まれ得るという解剖学上の曖昧さにも注意します。
解説
網膜神経節細胞の軸索は視神経となり、視交叉では鼻側網膜由来の線維が反対側へ交叉します。その後は視索として走り、主要な線維が外側膝状体で中継されます。外側膝状体から出た線維は視放線となり、側頭葉を迂回するMeyer係蹄や頭頂葉側の線維束を経て、後頭葉の一次視覚野へ到達します。視放線の一部は解剖学的に内包レンズ核後部(retrolenticular part)を通るので、「内包は視覚伝導路に無関係」と断定するのは正確ではありません。一方、内側毛帯は深部感覚・識別性触覚、錐体交叉は皮質脊髄路、横側頭回は一次聴覚野に関係します。試験が一つの代表的構造を選ばせる意図では、視索と視放線の間にある明確な中継核である外側膝状体が公式正答です。
選択肢の確認
1.「内包」は広い名称であり、視放線がレンズ核後部を通る点では視覚路と関係します。したがって設問文には曖昧さがありますが、出題意図上の代表的中継部ではありません。
2.「内側毛帯」は後索核で中継された深部感覚や識別性触覚を視床へ運ぶ上行路で、視覚伝導路ではありません。
3.「外側膝状体」は視索から入力を受け、視放線へ出力する視覚情報の視床中継核なので公式正答です。
4.「錐体交叉」は延髄下部で皮質脊髄路の多くが交叉する部位で、随意運動の経路に属します。
5.「横側頭回」はHeschl横回とも呼ばれ、一次聴覚野が位置する側頭葉の構造です。
覚えるポイント
基本経路は「網膜―視神経―視交叉―視索―外側膝状体―視放線―一次視覚野」です。視放線と内包レンズ核後部の関係まで押さえると、本問の表現上の曖昧さも説明できます。