20PM061|第20回 言語聴覚士国家試験 過去問
中大脳動脈領域の脳梗塞で起こるのはどれか。 a.手指失認 b.物体失認 c.相貌失認 d.街並失認 e.半側身体失認
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正解: 2
正答
(2)
この問題のポイント
中大脳動脈は前頭・頭頂・側頭葉外側面を灌流します。頭頂葉障害で生じる手指失認と半側身体失認を選びます。
解説
優位半球の角回を含む頭頂葉病変では、個々の指を識別できない手指失認が生じ、失書・失算・左右失認とともにGerstmann症候群を構成します。非優位半球の頭頂葉病変では、病巣反対側の身体の存在や麻痺を認識しにくい半側身体失認が起こり得ます。これらの皮質領域は中大脳動脈領域です。物体失認は後頭側頭の視覚連合野、相貌失認は両側または右優位の紡錘状回周辺、街並失認は海馬傍回・後頭側頭内側面など、後大脳動脈領域との関係がより深い症候です。したがってaとeの組合せです。
選択肢の確認
1.「a,b」は手指失認aは該当しますが、物体失認bは後頭側頭視覚連合野との関係が深いため誤りです。
2.「a,e」は頭頂葉性の手指失認aと半側身体失認eを含み、中大脳動脈領域の症候なので正答です。
3.「b,c」の物体失認bと相貌失認cはいずれも腹側視覚路・後頭側頭領域との関連が中心です。
4.「c,d」の相貌失認cと街並失認dは後頭側頭内側領域を含む高次視覚認知障害です。
5.「d,e」は半側身体失認eは該当しますが、街並失認dの典型局在が異なります。
覚えるポイント
MCAの頭頂葉症候は「優位側で手指失認、非優位側で半側身体失認」。顔・物・街並の視覚認知は後頭側頭葉を考えます。