21AM032|第21回 言語聴覚士国家試験 過去問
認知療法理論における「歪んだ認知」でないのはどれか。
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正解: 1
正答
(1)
この問題のポイント
恣意的推論、二分法的思考、過度の一般化、個人化は認知療法で扱う代表的な認知の歪みである。『非言語的思考』自体は歪みの分類名ではない。
解説
認知療法では、出来事そのものより、出来事をどう解釈するかが感情・行動へ影響すると考える。根拠が乏しいまま否定的結論を出す恣意的推論、連続的な現実を成功か失敗かの二択にする二分法的思考、一度の出来事から『いつもこうだ』と広げる過度の一般化、関係の薄い出来事を自分の責任とみなす個人化は、検討対象となる歪んだ認知である。思考が言葉ではなくイメージ等で生じる非言語的形式は内容の妥当性を意味せず、形式だけで歪みとは判定しない。
選択肢の確認
1.「非言語的思考」:非言語的思考はイメージ、感覚、動作表象など思考の形式を表すだけで、認知の誤りそのものではない。
2.「恣意的推論」:恣意的推論は十分な根拠または反証があるのに、飛躍して特定の否定的結論を導く認知の歪みである。
3.「二分法的思考」:二分法的思考は中間を認めず、完全な成功か完全な失敗かという極端な二択で評価する歪みである。
4.「過度の一般化」:過度の一般化は一つまたは少数の否定的経験から、広い場面に通用する規則を作ってしまう。
5.「個人化」:個人化は自分に直接関係しない否定的出来事まで自分のせいと解釈する認知の歪みである。
覚えるポイント
歪みは思考の媒体でなく推論の仕方。根拠なし=恣意、白黒のみ=二分法、一例から全部=一般化、何でも自責=個人化。