21PM055第21回 言語聴覚士国家試験 過去問

失語症

音韻性錯語と発語失行との鑑別に有用なのはどれか。

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正解: 4

正答

(4)

この問題のポイント

仮名書字は音韻表象を文字へ変換する非発話課題である。音韻性錯語なら書字にも音韻誤りが出得るが、発語失行だけなら音韻選択・書字は保たれやすい。

解説

音韻性錯語は語の音韻表象の選択・配列障害で、「つくえ」を「つくね」のように産生する。発語失行は正しい音韻列を構音運動へプログラムする段階の障害で、努力性、音の歪み、探索、誤りの非一貫性などを示す。復唱・呼称・音読はいずれも最終的に発話を要求するため、両障害の影響を受ける。仮名書字なら運動発話を迂回し、音韻処理そのものが正しいかを確認できる。

選択肢の確認

1.「非語復唱」:非語復唱は音韻負荷が高いが発話運動も必要で、両障害で誤り得る。
2.「線画呼称」:線画呼称も語検索・音韻符号化・運動発話を含み、単独では鑑別しにくい。
3.「仮名音読」:仮名音読は文字入力でも声に出すため、発語失行の運動プログラム障害を受ける。
4.「仮名書字」:仮名書字は発話運動を使わず音韻―文字変換を調べ、鑑別に有用である。
5.「単語復唱」:単語復唱は音韻処理と運動発話の双方を要求し、どちらでも成績が低下し得る。

覚えるポイント

音韻性錯語は言語表象、発語失行は運動プログラム。書字で発話運動を迂回して比べる。

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