第21回・2019年
21PM060|第21回 言語聴覚士国家試験 過去問
小児期に生じた失語についてが誤っているのはどれか。
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正解1
正答
(1)
この問題のポイント
小児後天性失語でも聴覚的理解は明確に障害され得るため、「低下は軽度が多い」と一律にするのは誤りである。
解説
言語獲得後の小児に脳損傷で生じる後天性失語は、成人より病型が非流暢・発話減少へ偏り、失文法を伴いやすい。頭部外傷は主要原因の一つである。可塑性により日常会話レベルの音声言語は大きく回復する例が多いが、語想起、統語、読み書き、記憶・注意などの残存障害が就学後の学習へ表面化する。表面的会話回復だけで理解障害が軽いと決めず、長期的な発達・学習を追跡する。
選択肢の確認
1.「聴覚的理解力の低下は軽度のことが多い。」:聴覚的理解力低下は軽度に限らず、急性期や病変により重くなり得るため誤りである。
2.「発話は非流暢で失文法を示すことが多い。」:小児後天性失語の発話は非流暢で減少し、失文法を伴うことが多い。
3.「就学後に学習上の問題を生じることが多い。」:会話が回復しても読み書き・学習言語の問題が後に顕在化しやすい。
4.「原因疾患として頭部外傷によるものが多い」:転倒・交通事故等の頭部外傷は小児後天性失語の主要な原因疾患である。
5.「日常生活でのコミュニケーションに支障がない程度に音声言語が回復することが多い。」:可塑性により日常会話に支障が少ない程度まで音声言語が回復する例が多い。
覚えるポイント
小児は会話回復が良好でも学習障害が残ることがある。理解・読み書きを長期追跡する。
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