22AM056第22回 言語聴覚士国家試験 過去問

失語症

失語症について正しいのはどれか。

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正解: 4

正答

(4)

この問題のポイント

失語症の各課題は単一機能だけで決まらず、理解・音読・復唱などの成績は別々の処理過程を反映します。音韻性錯語が頻発する場合は語頭音ヒントも有効になりにくいのが正しい記述です。

解説

音韻性錯語は目標語の音を置換・転置・省略する誤りで、語の音韻表象の回収や配列が不安定なことを示します。語頭音を提示しても、その後の音列を正しく組み立てられなければ呼称を十分促進できません。一方、単語意味と統語処理は関連しつつも独立性があり、片方の障害からもう片方を必然とはできません。漢字音読は意味を理解せず音韻へ変換しても成功し得ます。仮名単語は語彙経路や系列全体の手掛かりで読める場合があり、一文字音読不能から一律に不能とはいえません。長文理解には把持力だけでなく統語・語彙・注意も関与します。

選択肢の確認

1.「意味理解障害があると統語理解障害」は両処理を必然的に結び付けており誤りです。
2.「漢字単語を音読できれば読解できた」は音読と意味理解を混同しています。
3.「仮名1文字を読めなければ仮名単語も読めない」は語彙経路等の可能性を無視しています。
4.「音韻性錯語が頻発すると語頭音ヒントの有効性が低い」は音韻処理障害を踏まえた正答です。
5.「6文節文を理解できないなら把持力低下」は他の要因を除外できず断定できません。

覚えるポイント

課題成績から障害機序を一対一で決めません。入力、意味、音韻、出力のどこで失敗するかを複数課題の解離から考えます。

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