第22回・2020年

22PM055|第22回 言語聴覚士国家試験 過去問

失語症における発話の流暢性について正しいのはどれか。 a.文法的複雑さは重要な指標である。 b.1/10ぐらいの頻度で発せられる最も長い発話は重要な指標である。 c.標準失語症検査のプロフィールから診断できる。 d.伝導失語は非流暢性失語の一つである。 e.ボストン学派の失語分類において基本をなす概念の一つである。

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正解2

正答

(2)a、b、e

この問題のポイント

発話流暢性の評価には、文法的複雑さ、発話量・句の長さ、プロソディなどを用います。ボストン学派の失語分類では流暢/非流暢が基本軸の一つです。

解説

失語症の流暢性は、単に話す速さだけで判断しません。自発話における発話開始の努力性、句の長さ、構音・プロソディ、文法構造、情報量などを総合します。ボストン診断性失語検査の評価では、会話中におよそ10回に1回程度現れる最長の句を代表的な発話長として捉える考え方があり、文法的複雑さも重要です。標準失語症検査(SLTA)は言語モダリティ別の能力を詳しく示しますが、その得点プロフィールだけで流暢性分類を確定するものではなく、自発話観察が不可欠です。伝導失語は一般に流暢性失語へ分類されます。

選択肢の確認

1.「a,b,c」は、文法的複雑さaと最長発話長bは指標ですが、SLTAプロフィールだけで診断できるとするcが誤りです。
2.「a,b,e」は、文法的複雑さa、時折得られる最長発話b、ボストン学派の基本概念eがすべて正しいため正答です。
3.「a,d,e」は、aとeは正しいものの、伝導失語を非流暢性とするdが誤りです。
4.「b,c,d」は、bは正しい一方、cとdが誤りです。
5.「c,d,e」は、eは正しい一方、cとdが誤りです。

覚えるポイント

流暢性は「長さ・努力性・文法・プロソディ」を自発話で評価。伝導失語は流暢だが、復唱が際立って悪い型です。

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