21PM056第21回 言語聴覚士国家試験 過去問

失語症

書字障害について誤っているのはどれか。

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正解: 2

正答

(2)

この問題のポイント

左角回損傷では仮名優位の書字障害が生じやすく、「漢字優位」とする記述が誤りである。漢字優位障害は左後下側頭部病変等と関係する。

解説

日本語書字には音韻―仮名変換経路と語彙・意味―漢字経路があり、病巣で解離する。角回周辺は音韻操作と仮名書字に重要である。過剰書字は右半球損傷の躁的・脱抑制的状態等でみられ得る。失行性失書は手の基本運動が保たれても文字形態の運動プログラムが崩れ、他の失行なしに出ることがある。前頭葉では文字の選択・系列化が乱れ、脳梁損傷では優位半球の書字情報が右半球運動野へ渡らず左手失書が起こる。

選択肢の確認

1.「過剰書字は右半球損傷で出現する。」:過剰書字は右半球損傷後の脱抑制・固執的産生として出現することがある。
2.「左角回の損傷では漢字優位の書字障害が出現する。」:左角回損傷では漢字優位でなく、音韻処理を要する仮名優位の失書が典型である。
3.「失行性失書は他の失行とは独立して出現する。」:失行性失書は書字運動パターンに選択的で、他の観念運動失行と独立し得る。
4.「前頭葉性失書では文字の選択・配列の障害が出現する。」:前頭葉性失書では開始・選択・配列・反復抑制など書字系列の制御が障害される。
5.「脳梁損傷によって左一側の書字障害が出現する。」:脳梁損傷では左手運動野と言語優位半球が離断され、左手に限る失書が起こり得る。

覚えるポイント

仮名は音韻―角回、漢字は語彙意味―左後下側頭部。脳梁離断は左手失書。

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