22PM045|第22回 言語聴覚士国家試験 過去問
言語発達期の過大汎用(overextension)について正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
過大汎用は、子どもがある語を成人が用いるカテゴリーより広い範囲へ適用する現象です。例えば犬だけでなく四足動物をすべて「わんわん」と呼ぶ場合です。
解説
語彙獲得初期には、限られた語を知覚的・機能的に似た対象へ広げて用いることがあります。これが過大汎用(過拡張)で、語の意味範囲が成人の規範より広い状態です。反対に、自宅の犬だけを「わんわん」と呼び、他の犬には用いないような狭い適用は過小汎用です。選択肢4のように、既知の文法規則を不規則語にまで適用する現象は規則の過剰一般化で、意味カテゴリーの過大汎用とは区別します。語彙爆発、カテゴリーへのラベル付け、一対象に上位語と下位語が付く階層性も、それ自体は定義ではありません。
選択肢の確認
1.語彙が急増する時期と関連し得ても、語彙増加の結果というのが定義ではありません。
2.カテゴリーに名称を対応させること一般であり、適用範囲の広がりを示していません。
3.成人より広い対象範囲に同じ語を用いるという正しい説明です。
4.語形変化規則を例外にまで及ぼす文法規則の過剰一般化です。
5.「りんご」と上位語「くだもの」の二重命名は語彙の階層構造に関する現象です。
覚えるポイント
過大汎用=意味範囲が広すぎる、過小汎用=狭すぎる、規則の過剰一般化=文法規則を例外にまで使う、と区別します。