23AM001|第23回 言語聴覚士国家試験 過去問
日常診療におけるインフォームドコンセントについて誤っているのはどれか。
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正解: 2
正答
(2)
この問題のポイント
日常診療のインフォームドコンセントは患者の自己決定を支える臨床倫理上の手続きである。ヘルシンキ宣言は主に人を対象とする医学研究の倫理原則で、日常診療を規定する根拠との説明は誤る。
解説
インフォームドコンセントは、医療者が病状、提案する検査・治療、その目的、予想される利益、起こり得る危険、代替手段、実施しない場合などを理解可能な形で説明し、意思決定能力のある患者が自発的に選択・同意する過程である。単に署名を得ることではなく、質問の機会と撤回の自由も含む。これは患者の権利と自律尊重原則に基づく。ヘルシンキ宣言にも研究参加者の同意原則はあるが、宣言の対象は医学研究であり、日常診療のICを直接規定する文書とするのは不適切である。
選択肢の確認
1.「医療行為について説明された上での同意である。」:医療行為の内容を十分説明した上で患者が自発的に同意するという記述はICの基本に合う。
2.「ヘルシンキ宣言で規定されている。」:ヘルシンキ宣言は人を対象とする医学研究の倫理指針で、日常診療のICを規定する文書とする記述が誤りである。
3.「患者の権利と関係している。」:患者が自分の身体と治療について決定する権利を保障するため、ICは患者の権利と密接に関係する。
4.「起こり得る危険性を説明しなければならない。」:合理的に予見できる危険性や副作用を説明し、利益と不利益を比較できるようにする必要がある。
5.「自律尊重原則に則った行為である。」:患者本人の価値観に基づく意思決定を尊重するため、自律尊重原則に則った行為である。
覚えるポイント
日常診療のIC=説明・理解・自発的選択の継続過程。ヘルシンキ宣言は研究倫理という適用場面の違いを押さえる。