24PM001|第24回 言語聴覚士国家試験 過去問
インシデントレポートについて正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
インシデントレポートは、患者に実害が生じた事故だけでなく、誤った行為が実施されても結果的に健康被害へ至らなかった事例や、事故につながり得た事象を収集し、再発防止へ結び付ける仕組みである。個人の処罰ではなく、背景にある業務手順・環境・連携上の弱点を組織で分析する。
解説
設問の4は、健康被害がなくても過失を伴う事象を報告対象とするというインシデント報告の考え方に合う。報告数が多いこと自体を医療の質の低さとみなすのではなく、報告しやすい安全文化が形成されているか、集めた情報から有効な対策を作れているかを評価する。報告後は事実経過、発生要因、防止策を多職種で共有し、手順の標準化やダブルチェックの改善などへつなげる。
選択肢の確認
1.同一職種内だけの共有:誤り。薬剤、機器、伝達など職種横断の要因が多く、多職種・組織で共有する。
2.提出数が少ないほど高品質:誤り。過少報告や報告しにくい文化でも件数は減るため、単純な逆指標にはならない。
3.医療安全支援センターへの報告義務:誤り。院内のインシデント報告を同センターへ一律に届ける制度ではない。
4.無被害でも過失があれば提出:正しい。被害が顕在化する前の学習機会として扱う。
5.責任追及が目的:誤り。主眼は原因分析と再発防止であり、懲罰目的にすると報告が萎縮する。
覚えるポイント
インシデント報告は「無害でも報告」「個人を責めず仕組みを直す」「多職種で共有」の三点で整理する。