第24回・2022年

24PM100|第24回 言語聴覚士国家試験 過去問

人工内耳の設定でCレベル(MCL)を上げた場合に予測されるのはどれか。

解答・解説を見る

正解4

正答

4

この問題のポイント

人工内耳マッピングのCレベル、MCLは各電極で快適に聞ける上限側の刺激レベルである。Cレベルを上げると同じ入力に対する電気刺激量が増え、知覚されるラウドネスは大きくなる。

解説

人工内耳ではTレベル付近からCレベルまでを電気的ダイナミックレンジとして音響入力へ割り当てる。Cレベルが低すぎると音が小さく明瞭度を得にくいが、高すぎると不快な大きさ、顔面神経刺激、音質悪化を招き得るため、行動反応や他覚指標を用い慎重に設定する。音の大小の知覚やプロソディは単純にCレベル上昇で悪化すると決まらない。刺激電荷が増えれば消費電力が増す方向で、電池寿命が延びるとはいえない。

選択肢の確認

1.顔面神経刺激が消える:誤り。高い刺激ではむしろ顔面神経刺激が出現・増悪し得る。
2.音の大小が分かりにくくなる:必然ではない。適切なT―C範囲はラウドネス符号化に必要である。
3.プロソディ聴取が悪化:直接の予測ではない。プロソディは周波数・時間情報等の多因子で決まる。
4.ラウドネスが大きくなる:正しい。上限側の電気刺激レベル増加で大きく知覚される。
5.バッテリー時間が長くなる:誤り。刺激量増加は通常、消費電力を増やす方向である。

覚えるポイント

Tレベル=聞こえ始め、C/MCL=快適上限。Cを上げれば大きく聞こえるが、上げ過ぎは不快感・顔面神経刺激に注意する。

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