23AM025|第23回 言語聴覚士国家試験 過去問
この図から三角形が見える現象はどれか。(図表)

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正解: 4
正答
(4)
この問題のポイント
原図には三角形の辺が描かれていないのに、三つの欠けた円の配置から白い三角形の輪郭を知覚する。これは主観的輪郭である。
解説
図は三つの黒い円から扇形を切り取った、いわゆるKanizsa型の配置である。各切欠きの辺が同じ向きへそろい、視覚系が最も単純で連続した形にまとめるため、実在しない白い三角形の辺と、その面が手前に重なるような奥行きを知覚する。物理的輝度境界がない場所へ輪郭を補うので主観的輪郭という。仮現運動は静止刺激の時間系列から動きを見る現象、認知地図は空間表象、視覚的断崖は乳児の奥行き知覚実験、形の恒常性は視点が変わっても形を同一視する性質である。
選択肢の確認
1.「仮現運動」:仮現運動は離れた静止刺激を時間差で提示して動いて見える現象で、静止した三角形の補完ではない。
2.「認知地図」:認知地図は環境内の位置や経路について形成する内的空間表象で、この錯視図の名称ではない。
3.「視覚的断崖」:視覚的断崖は透明面下の模様の高低差を用いて乳児・動物の奥行き知覚を調べる装置である。
4.「主観的輪郭」:主観的輪郭は物理的な線がない箇所に三角形の辺を知覚する現象で、原図に一致する。
5.「形の恒常性」:形の恒常性は網膜像が変わっても対象の形を一定と知覚する性質で、輪郭生成とは異なる。
覚えるポイント
Kanizsa三角形=主観的輪郭。実在する線の有無を確認し、視覚系が欠けた境界を補完しているかで判定する。