23PM033|第23回 言語聴覚士国家試験 過去問
児童期の認知発達の特徴でないのはどれか。
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正解: 5
正答
(5)
この問題のポイント
素朴概念は日常経験から自然に形成される直観的理解で、学童期より前の幼児期から既に用いられるため、児童期に始まる特徴ではない。
解説
Piagetの具体的操作期に当たる児童期には、具体物や実際の出来事について保存、分類、系列化などの論理的操作が可能になる。自己中心性が弱まり、三つ山課題でも他者視点を選べるようになる。場面から切り離して説明・叙述する二次的ことばが学校教育で発達し、自分の理解や学習方略を監視するメタ認知も活用され始める。一方、自然現象や心についての素朴概念は科学的教育を受ける前から幼児が形成しており、児童期にはむしろ学校知識との調整や概念変化が課題となる。
選択肢の確認
1.「論理的思考をし始める。」:論理的思考は具体的操作期に保存概念や分類操作として発達し始める児童期の特徴である。
2.「3つ山問題に正答できる。」:三つ山問題への正答は自己中心的視点を脱し、他者視点を取得できることを示す。
3.「二次的ことばを用い始める。」:二次的ことばは目前の文脈を共有しない相手にも通じる説明的言語で、学童期に発達する。
4.「メタ認知を活用し始める。」:メタ認知は自分の記憶・理解を監視し方略を調整する働きで、児童期に活用が進む。
5.「素朴概念を用い始める。」:素朴概念は体系的教育以前の幼児にもみられ、児童期になって初めて用い始めるものではない。
覚えるポイント
児童期=具体的操作、脱中心化、二次的ことば、メタ認知。素朴概念は幼児期から形成される。