23PM032|第23回 言語聴覚士国家試験 過去問
誤っている組合せはどれか。
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正解: 2
正答
(2)
この問題のポイント
原会話は乳児と養育者の交互作用にみられる発声・表情のターン交替で、象徴を記号として扱う記号的認識との対応は誤りである。
解説
乳児期早期には、養育者が乳児の発声や表情へ応じ、会話に似た時間構造を作る原会話が成立するが、まだ語や象徴の意味を共有する段階ではない。育児語は注意を引き、理解しやすい言語入力を与える足場となる。感情伝染は他者の情動へ同調する初期の対人性から間主観性の発達につながる。要求の指さしは対象を得るため他者を手段として働きかける目的―手段関係を示す。三項関係では子ども・他者・対象の共同注意が成立し、他者の反応を参照して行動を決める社会的参照が可能になる。
選択肢の確認
1.「育児語 ――― 足場」:育児語は高い声、誇張した抑揚、反復などで乳児の理解と参加を支える足場となる。
2.「原会話 ――― 記号的認識」:原会話は言語以前の交互作用であり、記号的認識が成立したことを意味しないため誤りである。
3.「間主観性 ――― 伝染」:間主観性は他者と情動状態を共有する基盤で、初期には情動の伝染や同調として表れ得る。
4.「要求の指さし ――― 目的-手段関係」:要求の指さしは目的物を得るために他者へ働きかける目的―手段関係を含む。
5.「三項関係 ――― 社会的参照」:三項関係は自己・他者・対象の関係で、共同注意や社会的参照の発達基盤となる。
覚えるポイント
原会話は記号以前のターン交替。二項関係から自己・他者・対象の三項関係へ進み、共同注意と社会的参照が育つ。