23PM034|第23回 言語聴覚士国家試験 過去問
老年期について正しいのはどれか。 a.老年期の防衛型パーソナリティにおける防衛は、人間関係に傷つくことに対するものである。 b.自分自身を実年齢よりも若く認識する傾向がある。 c.SOC理論によると、補償を伴う選択的最適化によって発達が促される。 d.Ryff,C.D.による成熟したパーソナリティの6要素には、死の受容が含まれる。 e.Erikson.E.H.の老年期の発達課題は、若い世代と同じように生産的な活動を行うことである。
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正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
老年期には主観年齢を実年齢より若く捉える傾向があり、SOC理論は選択・最適化・補償によって喪失へ適応し発達を支える。b・cが正しい。
解説
高齢者は暦年齢と自己認識が一致せず、自分を実年齢より若いと感じることが多い。BaltesらのSOC理論では、目標や領域を選択し、資源を投入して機能を最適化し、失われた機能を代替手段で補償する。防衛型パーソナリティは老化や依存への不安を否認し、活動への固執などで防衛する類型で、人間関係で傷つくことへの防衛と限定されない。Ryffの心理的well-beingの6次元に死の受容はなく、Eriksonの老年期課題は自我の統合対絶望である。次世代への生産性は主に成人期の世代性の課題である。
選択肢の確認
1.「a,b」:a,bは、bの主観年齢は正しいが、aの防衛型は対人関係の傷つきだけを防衛する類型ではない。
2.「a,e」:a,eは、防衛対象の説明が不適切で、eの生産性も老年期でなく成人期の世代性に近い。
3.「b,c」:b,cは、若い主観年齢と、選択・最適化・補償による発達をともに正しく述べる。
4.「c,d」:c,dは、cは正しいが、Ryffの6要素にdの死の受容は含まれない。
5.「d,e」:d,eは、死の受容も若者同様の生産活動も該当せず、老年期課題は自我の統合である。
覚えるポイント
SOC=Selection・Optimization・Compensation。Eriksonの老年期=自我の統合対絶望、成人期=世代性対停滞。