24AM034第24回 言語聴覚士国家試験 過去問

生涯発達心理学

愛着(アタッチメント)について正しいのはどれか。 a.ストレンジ・シチュエーション法では親子が遊ぶ様子から子の愛着タイプを分類する。 b.ストレンジ・シチュエーション法の対象年齢は満1歳程度である。 c.親の養育行動は子の愛着行動の影響を受ける。 d.乳児期の親への愛着は幼児期以降の対人関係に影響する。 e.回避型の愛着の主たる原因は親の虐待的な養育である。

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正解: 4

正答

(4)

この問題のポイント

愛着は乳児が養育者を安全基地として利用する情緒的結びつきである。ストレンジ・シチュエーション法の対象と手続、親子の相互作用、後の対人関係への連続性を理解すると、b・c・dが正しい。

解説

ストレンジ・シチュエーション法はおおむね1歳前後の乳幼児を対象に、親子の自由遊びだけでなく、見知らぬ人の入室、養育者との分離、再会を標準化して、探索、接近、慰められ方などから愛着パターンを分類する。養育行動は親から子への一方向作用ではなく、子どもの気質や接近・回避などの愛着行動も親の応答を変える相互作用である。乳児期に形成された対人期待や感情調整のあり方は、後の関係性に影響し得るが、将来を固定的に決定するわけではない。回避型は養育者の拒否的・非応答的な対応と関連することがあるものの、虐待だけを主たる原因と断定できない。

選択肢の確認

1.「a,b,c」:誤り。bとcは正しいが、親子が遊ぶ場面だけで分類するとするaは分離・再会手続きを欠く。
2.「a,b,e」:誤り。aが不十分で、回避型を虐待的養育だけで説明するeも過度な単純化である。
3.「a,d,e」:誤り。dは妥当だが、aとeが誤っている。
4.「b,c,d」:正しい。対象年齢、双方向的な親子作用、後の関係への影響はいずれも妥当である。
5.「c,d,e」:誤り。cとdは正しいが、eの原因断定は不適切である。

覚えるポイント

ストレンジ・シチュエーションは「1歳前後・分離・再会・安全基地行動」。愛着は親子の双方向過程であり、型と特定の養育原因を一対一に決めつけない。

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