24AM035|第24回 言語聴覚士国家試験 過去問
成人期に生じにくいのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正答
(2)
この問題のポイント
成人期の発達課題・危機と、青年期に特徴的な概念を区別する。モラトリアムは社会的役割の最終選択を猶予され、自己の可能性を探索する青年期の心理社会的状態であり、成人期には相対的に生じにくい。
解説
成人期には、就労・家族形成・養育・世代継承などの役割を担う中で、職業上の見直しや中年期のアイデンティティ再体制化が起こり得る。子どもの自立後に役割喪失感や寂しさが前景化する空の巣症候群も中年期にみられる。エリクソンの成人期の中心課題である世代性は、子育てに限らず、後進育成や社会への貢献として次世代を支えることを含む。モラトリアムは青年が職業・価値観などを探索するため社会的責任の確定を猶予される状態で、典型的には青年期の概念である。成人にも再探索はあるが、本問の比較では最も生じにくい。
選択肢の確認
1.「空の巣症候群」:誤り。子の独立に伴う喪失感として中年成人期に起こり得る。
2.「モラトリアム」:正しい。役割選択を猶予された青年期の自己探索を表す概念で、成人期の典型ではない。
3.「次世代育成」:誤り。世代性として成人期の重要な発達課題である。
4.「中期キャリア危機」:誤り。職業生活の折り返しで達成や将来を再評価する成人期の課題である。
5.「アイデンティティ再体制化」:誤り。役割や身体・家族関係の変化を受け、成人期にも自己像を組み直すことがある。
覚えるポイント
青年期はアイデンティティ形成とモラトリアム、成人期は親密性・世代性、キャリアや家族役割の再編という時間軸で整理する。