23PM081|第23回 言語聴覚士国家試験 過去問
痙性構音障害でみられないのはどれか。
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正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
痙性構音障害は両側上位運動ニューロン障害による過緊張・運動速度低下を示す。声のふるえは代表所見ではなく、失調性などで目立つ。
解説
痙性構音障害では偽性球麻痺により舌・口唇・咽頭・喉頭筋の筋緊張が高まり、動きが遅く小さくなる。発話は遅く、努力性・絞扼性の声、子音の歪み、単調さ、短い発話や不自然なとぎれを示し、軟口蓋運動不全から開鼻声も生じ得る。声のふるえは規則的・不規則な周期変動で、運動失調や本態性振戦、Parkinson病などで評価されるが、痙性構音障害を特徴づける中核所見ではない。病型判定では一つの症状だけでなく、筋緊張亢進、病的反射、ゆっくり努力性という神経学的・発話的所見のまとまりで考える。
選択肢の確認
1.「開鼻声」:開鼻声は両側皮質延髄路障害による軟口蓋・咽頭運動低下から生じ得る。
2.「努力性嗄声」:努力性嗄声は喉頭筋の過緊張と声門の強い絞扼を反映する痙性構音障害の代表所見である。
3.「声のふるえ」:声のふるえは失調性構音障害などで目立ち、痙性構音障害の典型的特徴ではない。
4.「発話のとぎれ」:発話のとぎれは過緊張と呼吸―発声―構音の運動制限により生じることがある。
5.「発話速度の低下」:発話速度の低下は筋運動の遅さと努力性に対応し、痙性構音障害でよくみられる。
覚えるポイント
痙性=遅い・力んだ絞扼声・開鼻声。失調性=不規則な崩れ・過大変動・声のふるえを考える。