24AM081|第24回 言語聴覚士国家試験 過去問
運動過多性構音障害をきたすのはどれか。
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正解: 2
正答
(2)
この問題のポイント
運動過多性構音障害は、不随意運動によって発話器官の動きが過剰または不規則になる構音障害です。口部顔面ジスキネジアは口唇・舌・下顎などの不随意運動を生じるため該当します。
解説
運動過多性構音障害では、大脳基底核系の異常などを背景に、ジストニア、舞踏運動、アテトーゼ、振戦、ジスキネジアといった不随意運動が発話へ混入します。声の高さ・大きさの急な変動、断続的な発声、構音の歪み、発話速度の不規則な変化などがみられます。口部顔面ジスキネジアでは口をもぐもぐ動かす、舌を突出する、下顎が不規則に動くなどの運動が発話を妨げます。これに対し、神経筋接合部疾患や末梢神経障害は筋力低下を主体とする弛緩性構音障害、パーキンソン病は運動の乏しさを主体とする運動低下性構音障害、筋萎縮性側索硬化症は上位・下位運動ニューロン障害が混在する構音障害を生じます。
選択肢の確認
1.「重症筋無力症」は易疲労性の筋力低下による弛緩性構音障害を呈するため誤りです。
2.「口部顔面ジスキネジア」は発話器官の不随意な過剰運動を生じ、運動過多性構音障害の原因となるため正しいです。
3.「ギラン・バレー症候群」は末梢神経障害による弛緩性麻痺を主体とし、運動過多性ではありません。
4.「筋萎縮性側索硬化症」は痙性と弛緩性が混在し得ますが、不随意運動主体の運動過多性ではありません。
5.「パーキンソン病」は小声、加速、単調性などの運動低下性構音障害が典型です。
覚えるポイント
運動過多性は不随意運動、運動低下性はパーキンソン病、弛緩性は下位運動ニューロン・神経筋接合部、痙性は両側上位運動ニューロン障害と対応させます。