25AM084第25回 言語聴覚士国家試験 過去問

運動障害性構音障害

痙性構音障害患者に適応とならない訓練はどれか

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正解: 2

正答

(2)

この問題のポイント

痙性構音障害は筋緊張が高く、声門も過内転しやすい病態です。力んで押すプッシング訓練は内転と緊張をさらに強めるため適応となりません。

解説

両側上位運動ニューロン障害による痙性構音障害では、口腔顔面・喉頭筋の痙縮、運動範囲低下、遅さ、努力性・絞扼性発声がみられます。治療は力を加えるのでなく、過緊張を下げて滑らかな運動を引き出すことが基本です。筋のリラクゼーション、姿勢調整、ゆっくりした呼気と発声開始、呼吸-発声協調が適します。下顎を安定させて舌を独立に動かす分離運動も、過度な共同運動を減らす目的で用います。ブローイングは呼気の方向・持続を確認する補助課題として個別に検討できます。一方、プッシング法は上肢や体幹へ力を入れ声門閉鎖を強める方法で、声門閉鎖不全の一部に用いることはあっても、すでに過内転・努力性を示す痙性例では悪化させます。

選択肢の確認

1.「ブローイング」は呼気の持続・調整を促す目的で個別に用い得ます。
2.「プッシング」は全身と喉頭の緊張・声門内転を増し、痙性構音障害には不適切なので正答です。
3.「呼吸と発声の協調」は努力性を減らし効率的な声を作るため適応です。
4.「下顎と舌の分離運動」は過剰な共同運動を減らし構音精度を高めます。
5.「筋のリラクゼーション」は痙縮・過緊張を軽減する基本的対応です。

覚えるポイント

痙性には「力を足す」より「緊張を抜き、呼気と発声を協調」です。プッシングは閉鎖不全向けの考え方で、過内転例には用いません。

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