第25回・2023年

25AM085|第25回 言語聴覚士国家試験 過去問

嚥下反射において喉頭が移動する方向はどれか

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正解1

正答

(1)

この問題のポイント

嚥下反射では舌骨上筋群などが収縮し、舌骨と喉頭を前上方へ移動させます。この運動が気道防御と食道入口部開大に重要です。

解説

咽頭期嚥下が始まると、舌骨上筋群と甲状舌骨筋などの協調により舌骨・喉頭複合体が上方かつ前方へ移動します。上方移動は喉頭を舌根・喉頭蓋の下へ引き込み、声門閉鎖と合わせて気道を保護します。前方移動は輪状咽頭筋の弛緩と組み合わさり、食道入口部を牽引して開大させ、食塊を咽頭から食道へ通します。この運動が低下すると喉頭侵入・誤嚥や梨状陥凹残留が生じやすくなります。嚥下造影検査では舌骨・喉頭の前上方変位量と時機を観察し、触診では甲状軟骨の挙上を確認します。頭部挙上訓練や舌骨上筋群への訓練は、適応を選んで前方牽引と食道入口部開大の改善を狙います。

選択肢の確認

1.「前上方」は喉頭挙上と前方牽引の実際の方向なので正しいです。
2.「前下方」では気道保護に必要な挙上がなく、誤りです。
3.「後上方」は上方成分はありますが、食道入口部を開く前方成分と逆です。
4.「後下方」は嚥下反射時の喉頭移動と両方向で逆なので誤りです。
5.「下方」は嚥下後の復位方向であり、嚥下中の移動ではありません。

覚えるポイント

嚥下時の舌骨・喉頭は前上方へ動きます。上方は気道防御、前方は食道入口部開大という二つの機能へ結び付けます。

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