23PM083|第23回 言語聴覚士国家試験 過去問
失調性構音障害の評価に有用でない指標はどれか。
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正解: 2
正答
(2)
この問題のポイント
失調性構音障害は発話運動の時間・強度調節の不規則性を評価する。声門下圧は病型特徴を直接捉える指標ではなく有用性が低い。
解説
小脳系障害による失調性構音障害では、構音の不規則な崩れ、音・音節の長さのばらつき、過度で均等な強勢、発話速度低下、声の大きさ・高さの変動がみられる。発話速度と発話明瞭度は機能的影響を数量化し、舌の交互反復運動は速さ・規則性・協調性を直接観察できる。最長発声持続時間は呼吸発声の持続と安定性を確認し、全般的発話評価の一部となる。声門下圧は発声の空気力学的駆動圧で、特別な測定を要し、失調性の中核である時間的協調と変動を直接示す一般的評価指標ではない。平均値だけでなく反復間のばらつきをみる。
選択肢の確認
1.「発話速度」:発話速度は遅さや音節ごとのタイミング異常を数量化でき、失調性構音障害の評価に有用である。
2.「声門下圧」:声門下圧は発声駆動圧の測定で、失調性の運動協調障害を直接捉える指標として有用性が低い。
3.「発話明瞭度」:発話明瞭度は不規則な構音崩れが聞き手の理解へ与える総合的影響を示す。
4.「舌交互運動」:舌交互運動では反復速度だけでなくリズムの不規則性・過大変動を観察できる。
5.「最長発声持続時間」:最長発声持続時間は呼気と声帯振動を持続できる能力を確認する基礎的発声指標である。
覚えるポイント
失調性は平均的な弱さより変動性・不規則性。発話速度、明瞭度、交互運動のリズムを中心にみる。