24AM095|第24回 言語聴覚士国家試験 過去問
高齢中途失聴者の初期指導で優先順位が低いのはどれか。
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正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
高齢になってから失聴した人の初期支援では、本人と家族がすぐ使える聴覚補償、筆談、会話方略を優先します。新しい視覚言語体系である指文字の習得は負担が大きく、初期優先度は低いです。
解説
高齢中途失聴者は、それまで音声言語を中心に生活してきたため、聴力低下により家族との会話、受診、買物、社会参加が急に困難になります。初期には聴力と語音理解を評価し、適応があれば補聴器を調整して残存聴力を活用します。同時に、静かな環境、顔を見せる、短く明確に話す、話題を示す、理解を確認するといった本人・家族双方のコミュニケーション方略を指導します。筆談ボードはその場ですぐ使える代替手段です。家族指導は会話の孤立を防ぎ、機器使用の支援にも不可欠です。指文字は有用な人もいますが、一文字ずつ手指形へ対応させる新規学習と、会話相手側の習得も必要であり、緊急性の高い初期手段より優先順位が低くなります。
選択肢の確認
1.「家族指導」は、会話環境と伝え方を整え孤立を防ぐため初期から優先されます。
2.「補聴器装用」は、残存聴力を利用して日常聴取を改善する主要な初期支援です。
3.「指文字の指導」は、本人と相手に新規学習を要し即時性が低いため、初期優先順位が低く正答です。
4.「筆談ボードの活用」は、特別な言語体系を学ばず直ちに情報を補えるため初期に有用です。
5.「コミュニケーション方略の指導」は、環境・話し方・確認法を調整して会話を成立させるため優先されます。
覚えるポイント
初期支援は「すぐ使える・生活上重要・家族と共有できる」を優先します。補聴器、筆談、会話環境調整を先に行い、指文字は希望と必要性に応じて検討します。