26PM096第26回 言語聴覚士国家試験 過去問

成人聴覚障害

補聴器非装用の中等度加齢性難聴者に認知症の合併が疑われた。 選択する検査はどれか。

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正解: 4

正答

(4)

この問題のポイント

補聴器を装用していない中等度難聴では、口頭指示に依存する認知検査は聴き誤りで低く出ます。非言語性のRCPMが適します。

解説

Raven色彩マトリックス検査RCPMは、色付き図形の欠けた部分へ入る選択肢を指さしで選び、類推・関係把握など非言語的推理能力を評価します。課題説明を視覚的に示せば、聴力低下による言語入力の影響を比較的抑えられます。MMSE-JとHDS-Rは認知症スクリーニングとして有用ですが、口頭での見当識質問、語の記銘・遅延再生、口頭命令を多く含むため、非補聴の難聴者では聴取失敗を認知低下と誤認し得ます。VPTAは視知覚障害、SPTAは失行など高次動作障害を系統的に調べる検査で、認知症の全般的知的水準をまず把握する目的とは異なります。聴覚環境を整え、必要なら複数検査と生活情報を統合します。

選択肢の確認

1.「VPTA」は視知覚・視空間認知の詳細検査で、全般的認知の第一選択ではなく×です。
2.「SPTA」は動作・行為の高次障害を調べるため×です。
3.「MMSE-J」は口頭質問が多く、非補聴難聴の影響を受けやすいため×です。
4.「RCPM」は視覚選択による非言語性推理検査で聴覚負担が少なく○です。
5.「HDS-R」は口頭提示の記憶・質問課題が多く聴取の交絡が大きいため×です。

覚えるポイント

難聴者の認知評価では「聞こえなかった」を「覚えられなかった」と誤判定しないことが重要です。視覚的・非言語的検査を組み合わせます。

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