25AM056|第25回 言語聴覚士国家試験 過去問
失語症に合併しやすいのはどれか
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正解: 2
正答
(2)
この問題のポイント
失語症は多くが優位半球、通常は左半球病変で生じます。観念運動性失行も左頭頂葉を中心とする行為システム障害と関連し、合併しやすい症状です。
解説
観念運動性失行では筋力や理解が保たれていても、口頭命令や模倣に応じた習得済み身振り、道具使用パントマイムを正しく行えません。左下頭頂小葉や前頭-頭頂連絡の病変で生じやすく、同じ左中大脳動脈領域の損傷で失語症と併存します。評価時には命令理解の失語による失敗と区別し、模倣、実物使用、左右手を比較します。片麻痺の病態失認、重い左半側空間無視、街並失認、相貌失認は右半球病変との関連が強く、左半球性失語との典型的併存ではありません。ただし広範・両側病変や個人差はあり、症状の組合せだけで病巣を断定せず画像と行動評価を統合します。
選択肢の確認
1.「片麻痺の病態失認」は右半球損傷後の左片麻痺でみられやすく、典型的併存ではありません。
2.「観念運動性失行」は左半球行為ネットワーク障害で失語と同時に生じやすく、正しいです。
3.「半側空間無視」は右半球損傷による左無視が典型で、失語との併存頻度は低いです。
4.「街並失認」は右後方領域の地誌的認知障害と関連し、典型的合併ではありません。
5.「相貌失認」は右優位の腹側後頭側頭系病変が中心で、失語症とは病巣が異なります。
覚えるポイント
左半球では失語+観念運動性失行、右半球では左無視・病態失認・相貌や街並の認知障害を基本対比にします。