26AM096|第26回 言語聴覚士国家試験 過去問
難聴児者の発達段階に応じた指標目標で適切でない組合せはどれか。
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正解: 3 または 4
正答
3または4
この問題のポイント
発達段階の境界には幅があり、本問では多語文期に終助詞の活用を指標とする3、文章構成期に仮定法の理解・活用を指標とする4の双方が段階に比して不適切と解釈できる。このため公式上は3または4を代替単一正答として扱う。
解説
前言語期は、音声・表情・身振りが人や出来事を表すことに気づく共同注意・有意味性の理解を土台とする。語が連なり始める段階では、生活内の定型的な問いと答えのやり取りが会話の枠組みになる。多語文期の中心は語順、格関係、基本的な文法関係を用いて命題を表すことであり、話し手の態度を細かく示す終助詞の自在な使い分けまで必須目標とすると高すぎる、という理由で3を不適切とできる。また文章構成期は複数文を因果・時間順にまとめる段階で、反事実を含む高度な仮定法の理解・活用はさらに高次とみなせるため4も不適切となる。段階名の運用差が正答の揺れを生む。
選択肢の確認
1.前言語期―音声・仕草の有意味性:適切。記号的コミュニケーションの前提を形成する。
2.語連鎖期―定型的質問応答:適切。語の連鎖を対人的なやり取りへ用いる目標である。
3.多語文期―終助詞活用:不適切として成立。基本的文構造より語用的で精緻な使い分けを要する。
4.文章構成期―仮定法:不適切として成立。文章を連ねる能力より高次の非現実・条件推論を含み得る。
5.成人語模倣期―抽象名詞拡大:本枠組みでは成人語彙を模倣し語彙範囲を広げる目標として扱う。
覚えるポイント
正答は「3または4」であり同時選択ではない。段階は基本的記号理解→定型応答→文法→談話・高次表現の順で負荷をみる。