26PM083第26回 言語聴覚士国家試験 過去問

運動障害性構音障害

痙性構音障害の発話特徴はどれか。 a.開鼻声 b.努力性嗄声 c.声のふるえ d.加速現象 e.発話速度の低下

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正解: 2

正答

(2)

この問題のポイント

a開鼻声、b努力性嗄声、e発話速度低下が痙性構音障害の特徴です。両側上位運動ニューロン障害による筋緊張亢進と運動範囲低下で生じます。

解説

痙性構音障害では、皮質延髄路の両側性障害により舌・口唇・咽頭・喉頭筋の筋緊張が高まり、動きが遅く小さくなります。声帯内転筋群の過緊張は絞り出すような努力性・緊張性嗄声を生じ、軟口蓋運動の低下は開鼻声につながります。構音運動とプロソディが遅くなり、短い句、単調な高さ・声量を示します。声のふるえは痙性で絶対に起こらないわけではありませんが、設問の代表的三徴には入りません。加速現象はParkinson病などの運動低下性構音障害でみられることがあり、痙性ではむしろ速度低下が中心です。病的笑い・泣き、嚥下障害を伴うこともあります。

選択肢の確認

1.(a・b・c)開鼻声aと努力性嗄声bは合いますが、声のふるえcを加えるため×です。
2.(a・b・e)開鼻声、努力性嗄声、発話速度低下をそろえ、痙性の特徴なので○です。
3.(a・d・e)a・eは合いますが、加速現象dが反対なので×です。
4.(b・c・d)努力性嗄声b以外にc・dを含み、速度低下eを欠くため×です。
5.(c・d・e)速度低下eは合いますが、声のふるえと加速を組み合わせるため×です。

覚えるポイント

痙性=緊張性・努力性の声、遅い発話、開鼻声。運動低下性の加速、失調性の不規則さ、弛緩性の息漏れ声と比較します。

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