27PM099|第27回 言語聴覚士国家試験 過去問
人工内耳について誤っているのはどれか。
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正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
蝸牛奇形は人工内耳手術の絶対的禁忌ではありません。形態と蝸牛神経を画像評価し、電極や術式を工夫して適応となる例があります。
解説
人工内耳では体外のマイクが音を取り込み、スピーチプロセッサが周波数帯ごとの情報を電気刺激パターンへコード化します。信号は送信コイルから体内受信器へ伝わり、蝸牛内電極が残存する蝸牛神経線維を刺激します。電荷量、すなわち電流強度とパルス幅を調整してラウドネスを設定し、電極位置によりピッチ情報を表現します。術中・術後の神経反応テレメトリーNRTは電気刺激に対する聴神経複合活動電位を記録し、電極・神経応答を確認します。蝸牛奇形では電極挿入困難、髄液噴出、顔面神経刺激等のリスクが増すものの、CT・MRI所見に応じた電極選択と手術で実施可能です。蝸牛神経欠損等は別途慎重に評価します。
選択肢の確認
1.「電極で聴神経を刺激」は人工内耳の基本原理で×の内容です。
2.「入力音声は体外部でコード化」はスピーチプロセッサの機能で×の内容です。
3.「蝸牛奇形は手術禁忌」は適応可能な奇形があるため誤りで○です。
4.「ラウドネスは刺激電荷量で調整」はマッピングの原理として×の内容です。
5.「NRTで聴神経活動性を確認」は電気誘発応答の用途として×の内容です。
覚えるポイント
体外で音をコード化し、体内電極が聴神経を電気刺激します。奇形は難易度・リスク因子であり一律の禁忌ではありません。