第28回・2026年
28AM018|第28回 言語聴覚士国家試験 過去問
口腔鼻腔瘻として残る顎裂に対して顎裂部二次骨移植術を行った。術後直ちに改善されるのはどれか。
解答・解説を見る
正解5
正答
5
この問題のポイント
顎裂部の口腔鼻腔瘻を骨移植と軟組織閉鎖で遮断すると、発話時に口腔から鼻腔へ漏れていた呼気が直ちに減る。最も直接かつ早期に改善するのは口腔内圧である。
解説
破裂音・摩擦音には口腔内で閉鎖・狭めを作り、十分な呼気圧を保つ必要がある。口腔鼻腔瘻があると、その大きさ・位置に応じて鼻漏出、弱い子音、鼻雑音が生じる。瘻孔閉鎖により空気力学的な分離は直ちに改善する。一方、骨移植の目的には歯槽弓の連続性、犬歯萌出誘導、鼻翼基部支持もあるが、歯列や咬合は萌出・矯正を経て変化するため即時ではない。肺活量は肺・胸郭機能、嚥下全体や咬合力も手術直後に自動的改善する指標ではない。
選択肢の確認
1.歯列:誤り。骨移植後の歯牙萌出や矯正治療を経て長期的に整える。
2.肺活量:誤り。瘻孔閉鎖は肺容量を変化させない。
3.咬合力:誤り。術後直ちに咀嚼筋力・咬合関係が改善するわけでない。
4.嚥下機能:誤り。鼻腔漏出は減り得るが嚥下全体の即時改善を示す指標でない。
5.発話時口腔内圧:正しい。口腔鼻腔間の漏れが閉じ、圧を保持できる。
覚えるポイント
口腔鼻腔瘻閉鎖の即時効果は空気漏れ減少と口腔内圧上昇。歯列改善は長期目標。
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