28PM053|第28回 言語聴覚士国家試験 過去問
会話相手の発話意図の理解障害を検出するために適切な評価法はどれか。
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正解: 5
正答
(5)
この問題のポイント
相手の発話の字義だけでなく、その背後の信念・意図・皮肉・欺きなどを理解するには、他者の心的状態を推論する心の理論を評価する。
解説
発話意図の理解には、話者が何を知り、何を望み、なぜその表現を選んだかを文脈から推論する必要がある。誤信念課題、皮肉・ほのめかし課題、faux pas課題などの心の理論課題は、他者の信念・意図を自分の知識と区別して推測できるかを検出する。FIMは日常自立度、Iowa Gambling Taskは報酬・罰に基づく意思決定、BADSは遂行機能、CADLは実生活上のコミュニケーションを広く評価するが、意図理解を選択的に検出する目的には心の理論課題が最適である。
選択肢の確認
1.「FIMの社会的認知項目」:誤り。社会的交流、問題解決、記憶など援助量を粗く評価する。
2.「アイオワ・ギャンブリング課題」:誤り。将来の損得を踏まえた意思決定と情動的学習をみる。
3.「遂行機能障害症候群の行動評価」:誤り。計画、切替、監視など日常的遂行機能を評価する。
4.「CADL」:誤り。買い物・電話など実用コミュニケーション全般を評価するが、意図推論に特化しない。
5.「心の理論課題」:正しい。話者の信念・意図・非字義的意味を推論する能力を直接みる。
覚えるポイント
発話意図・皮肉・欺きの理解=心の理論、計画=遂行機能、生活上の伝達=CADLと目的を分ける。