28PM063|第28回 言語聴覚士国家試験 過去問
びまん性軸索損傷がみられるのはどれか。
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正解: 4
正答
(4)
この問題のポイント
びまん性軸索損傷は頭部へ強い回転・加減速力が加わり、灰白質と白質の境界などで軸索が広範に剪断される外傷性脳損傷である。
解説
交通事故や高所転落などで頭部が急回転すると、密度・固定性の異なる脳組織間にずれが生じ、軸索が広範に伸展・断裂する。大脳白質、脳梁、脳幹などに微小出血を伴い、CT所見が軽くても受傷直後から深い意識障害が続くことがある。MRIの拡散強調・感受性強調画像が検出に有用である。認知症、プリオン病、脳炎は変性・血管・感染機序であり、機械的剪断によるびまん性軸索損傷とは異なる。
選択肢の確認
1.「アルツハイマー型認知症」:誤り。アミロイドβ・タウ病理による進行性神経変性である。
2.「血管性認知症」:誤り。梗塞、出血、白質虚血など脳血管障害が原因である。
3.「クロイツフェルト・ヤコブ病」:誤り。異常プリオンによる急速進行性海綿状脳症である。
4.「外傷性脳損傷」:正しい。回転加速度による軸索剪断がびまん性に生じる。
5.「脳炎」:誤り。感染または自己免疫性炎症による脳実質障害である。
覚えるポイント
受傷直後の意識障害が強いのにCTが軽い場合もDAIを疑い、脳梁・脳幹を含めMRIで評価する。