第19回・2017年
19PM061|第19回 言語聴覚士国家試験 過去問
誤っているのはどれか。
解答・解説を見る
正解3
正答
3
この問題のポイント
観念性失行は道具の用途や複数物品を用いる行為系列の概念的障害であり、対象へ手を伸ばす単純な到達運動そのものを主に障害するわけではない。到達障害は視覚性運動失調など別の機序を考える。
解説
観念運動失行では命令・模倣による習慣的身振りや道具使用のパントマイムが拙劣になる一方、実物を自然な場面で使うと改善することがある。観念性失行では道具の選択・使用順序など行為の概念や系列が崩れる。肢節運動失行は一側手指の巧緻で独立した運動が拙劣になり、指分離不良を示す。運動無視は麻痺で説明できない一側肢の自発使用低下で、注意喚起や励ましで一時的に使用が増える。拮抗性失行は脳梁病変などで左手が右手の意図に反する行動をする。
選択肢の確認
1.パントマイム障害は観念運動失行:正しい。道具なしで使用動作を表現する課題が障害される。
2.運動無視は励まされることで改善:正しい。外的注意喚起により無視側肢の使用が増え得る。
3.観念性失行で道具への到達動作も障害:誤り。主障害は用途・手順で、単純なリーチではない。
4.肢節運動失行では指分離不良:正しい。手指の精密で独立した運動がぎこちなくなる。
5.拮抗性失行は左手の異常行動:正しい。左手が本人の意図や右手の行為に拮抗する。
覚えるポイント
観念運動=身振りの実行、観念性=道具概念・系列、肢節運動=巧緻性。到達障害とは分ける。
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