19AM063第19回 言語聴覚士国家試験 過去問

高次脳機能障害

ハサミを用いて紙を半分に切る動作に影響しないのはどれか。

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正解: 1

正答

(1)

この問題のポイント

左右障害は自分や他者の左右を判断できない症状だが、ハサミで紙を中央から二分する基本動作には必ずしも左右名称の判断を必要としない。

解説

半側空間無視があれば紙の片側や中央を見落とし、半分に切る位置が偏る。観念性失行ではハサミという道具の使用系列や目的に沿った操作が崩れる。視覚性失認ではハサミや紙の認知が困難になり、肢節運動失行では手指の精緻な運動が拙劣になって開閉操作へ影響する。一方、左右障害は右・左という言語的・身体的定位の障害で、対象の中央を視覚的に捉えて両手で切る課題は左右の呼称を求めないため、選択肢中では影響が最も直接的でない。

選択肢の確認

1.「左右障害」:左右障害は左右の同定課題に影響するが、紙を中央で切る動作には直接必要でない。
2.「半側空間無視」:半側空間無視では紙の一側を見落とし、中央位置や切り進む範囲が偏り得る。
3.「観念性失行」:観念性失行ではハサミの用途や一連の使い方を適切に実行できないことがある。
4.「視覚性失認」:視覚性失認では物品を見てハサミと認識し、対象として選ぶ段階へ影響する。
5.「肢節運動失行」:肢節運動失行では手指の巧緻動作が障害され、ハサミの開閉・方向調整が難しくなる。

覚えるポイント

課題を認知、道具知識、空間探索、手指運動へ分解し、左右という言語的定位を本当に使うか検討する。

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