28PM054|第28回 言語聴覚士国家試験 過去問
エクスナー (Exner)の書字中枢はどれか。
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正解: 2
正答
(2)
この問題のポイント
Exnerの書字中枢は優位半球の中前頭回後部に想定され、文字表象を手の書字運動系列へ変換する過程に関与する。
解説
左中前頭回後部、運動前野に近いExner領域の限局損傷では、麻痺や一般知能低下だけでは説明できない純粋失書が生じ得る。書字は一か所の中枢だけで成立せず、角回、左側頭葉後下部、上頭頂小葉、後頭側頭部、運動野とのネットワークを要するが、古典的なExnerの書字中枢という名称は左中前頭回後部を指す。他選択肢は文字形態・視覚認知・空間処理など別の機能を担う。
選択肢の確認
1.「左上頭頂小葉」:誤り。書字運動の体性感覚・空間的制御に関与するがExner領域ではない。
2.「左中前頭回後部」:正しい。古典的な書字運動中枢としてExnerが想定した部位である。
3.「左側頭葉後下部」:誤り。漢字・語彙性書字など文字表象処理に関与するが別領域である。
4.「脳梁膨大部」:誤り。半球間連絡や地誌的見当識に関係し、書字中枢ではない。
5.「紡錘状回」:誤り。視覚語形・顔・物体の高次視覚認知に関与する。
覚えるポイント
Exner=左中前頭回後部。書字障害は前頭・頭頂・側頭後下部を結ぶネットワークで病型を考える。