28PM058第28回 言語聴覚士国家試験 過去問

失語症

重度失語症者では正しい評価が困難な検査はどれか。

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正解: 4

正答

(4)

この問題のポイント

重度失語症では、口頭質問を理解し言語で答える比重の大きい一般認知検査は失語の影響を受け、認知症を正しく評価しにくい。

解説

改訂長谷川式簡易知能評価スケールは年齢、見当識、記銘・再生、計算、語想起などを口頭で質問し口頭回答を求める。重度失語では問題を理解できない、答えを知っていても言えないため、低得点が認知機能低下か言語障害か分離できない。WAB・SLTAは失語症そのものを多面的に評価する。Benton視覚記銘検査は図形の視覚記憶、RCPMは非言語的図形推理で、指示理解を調整すれば言語負荷を相対的に小さくできる。

選択肢の確認

1.「WAB失語症検査」:誤り。重症度を含め失語の聴く・話す・読む・書く能力を評価する目的の検査である。
2.「SLTA」:誤り。段階的課題から重度例の残存言語能力も把握できる。
3.「ベントン視覚記銘検査」:誤り。非言語図形の記銘・再生を主にみるため口頭表出への依存が小さい。
4.「改訂長谷川式」:正しい。口頭言語への依存が大きく、重度失語では認知機能を正確に分離評価できない。
5.「日本版RCPM」:誤り。図形の欠落部を指さし選択でき、重度失語でも実施可能なことが多い。

覚えるポイント

失語者の認知評価では言語負荷を確認し、非言語検査でも指示理解・視覚障害・半側無視を併せてみる。

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