28PM060第28回 言語聴覚士国家試験 過去問

失語症

失語症の書字訓練におけるキーワード法について誤っているのはどれか。

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正解: 5

正答

(5)

この問題のポイント

キーワード法は仮名一文字を、その音で始まる意味あるキーワードや絵と結び付け、意味経路から仮名を想起する方法で、仮名書字障害に用いる。

解説

仮名文字を直接想起できない患者に、各仮名へ「か」なら「かめ」など個人的に覚えやすいキーワードを設定し、書きたい語をモーラに分解して各音からキーワード、その文字を取り出す。したがってモーラ分解・抽出能力と、反復練習への意欲が必要で、キーワードは患者の生活歴や親密度を踏まえて相談する。表層失書は語彙経路障害により不規則語・漢字で音韻的誤りを示す病態で、仮名一文字の想起を迂回するキーワード法の主対象ではない。

選択肢の確認

1.「仮名書字障害の強い患者」:正しい。音から仮名文字形へ到達する迂回路を形成する。
2.「書字訓練への意欲が高い患者」:正しい。多数の対応を反復して定着させる必要がある。
3.「モーラ分解・抽出能力が必要」:正しい。語を音単位に分け各キーワードへ対応させる基礎能力である。
4.「患者と相談してキーワード設定」:正しい。親密で想起しやすく混同しにくい語を個別に選ぶ。
5.「表層失書の患者に用いる」:誤りで正答。表層失書の中核は語彙経路で、キーワード法の標準的対象と異なる。

覚えるポイント

語→モーラ分解→キーワード想起→頭文字抽出という手順を使えるかを評価して適応を決める。

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