Y2022M04Q342022年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問

エックス線の生体に与える影響に関する知識急性障害・晩発障害

ヒトが一時に全身にエックス線の照射を受けた場合の早期影響に関する次のA からD の記述について、誤っているものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。 A 1~2Gy 程度の被ばくで、放射線宿酔の症状が現れることがある。 B 被ばくから死亡までの期間は、一般に消化器官の障害による場合の方が、造血器官の障害による場合より長い。 C 3~5Gy 程度の被ばくによる死亡は、主に造血器官の障害によるものである。 D 10~15Gy 程度の被ばくによる死亡は、主に中枢神経系の障害によるものである。

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正解: 4

正答

(4)

この問題のポイント

全身1~2 Gyで放射線宿酔が現れ得て、3~5 Gyの主病態は骨髄破綻による造血器症候群です。誤りは、死亡までの期間の長短と、10~15 Gyを中枢神経系症候群とした二記述です。

解説

誤っている記述は「B,D」です。
A:正しい。全身が1~2 Gy程度を短時間に被ばくすると、悪心、嘔吐、倦怠感などの放射線宿酔が現れることがあるため正しい記述です。
B:誤り。消化管症候群は腸陰窩細胞喪失から数日~数週で致命的となり、造血器症候群の週~月単位より死亡までが短いため、長いとする比較は誤りです。
C:正しい。全身3~5 Gyでは骨髄の造血幹・前駆細胞が障害され、感染や出血に至る造血器症候群が主となるため正しい記述です。
D:誤り。10~15 Gyは主に重い消化管症候群が問題となる線量域です。中枢神経系症候群を主因とするには低すぎ、それは一般に数十Gy級で生じます。

選択肢の確認

1.A,B
○ 判定:正答ではない(誤っている記述の組合せとして正しい集合ではない)。Aは組合せに入れられません。全身が1~2 Gy程度を短時間に被ばくすると、悪心、嘔吐、倦怠感などの放射線宿酔が現れることがあるため正しい記述です。 Dは組合せに必要です。10~15 Gyは主に重い消化管症候群が問題となる線量域です。中枢神経系症候群を主因とするには低すぎ、それは一般に数十Gy級で生じます。

2.A,C
○ 判定:正答ではない(誤っている記述の組合せとして正しい集合ではない)。Aは組合せに入れられません。全身が1~2 Gy程度を短時間に被ばくすると、悪心、嘔吐、倦怠感などの放射線宿酔が現れることがあるため正しい記述です。 Cは組合せに入れられません。全身3~5 Gyでは骨髄の造血幹・前駆細胞が障害され、感染や出血に至る造血器症候群が主となるため正しい記述です。 Bは組合せに必要です。消化管症候群は腸陰窩細胞喪失から数日~数週で致命的となり、造血器症候群の週~月単位より死亡までが短いため、長いとする比較は誤りです。 Dは組合せに必要です。10~15 Gyは主に重い消化管症候群が問題となる線量域です。中枢神経系症候群を主因とするには低すぎ、それは一般に数十Gy級で生じます。

3.B,C
○ 判定:正答ではない(誤っている記述の組合せとして正しい集合ではない)。Cは組合せに入れられません。全身3~5 Gyでは骨髄の造血幹・前駆細胞が障害され、感染や出血に至る造血器症候群が主となるため正しい記述です。 Dは組合せに必要です。10~15 Gyは主に重い消化管症候群が問題となる線量域です。中枢神経系症候群を主因とするには低すぎ、それは一般に数十Gy級で生じます。

4.B,D
× 判定:正答(誤っている記述の組合せ)。Bは誤った記述です。消化管症候群は腸陰窩細胞喪失から数日~数週で致命的となり、造血器症候群の週~月単位より死亡までが短いため、長いとする比較は誤りです。 Dは誤った記述です。10~15 Gyは主に重い消化管症候群が問題となる線量域です。中枢神経系症候群を主因とするには低すぎ、それは一般に数十Gy級で生じます。

5.C,D
○ 判定:正答ではない(誤っている記述の組合せとして正しい集合ではない)。Cは組合せに入れられません。全身3~5 Gyでは骨髄の造血幹・前駆細胞が障害され、感染や出血に至る造血器症候群が主となるため正しい記述です。 Bは組合せに必要です。消化管症候群は腸陰窩細胞喪失から数日~数週で致命的となり、造血器症候群の週~月単位より死亡までが短いため、長いとする比較は誤りです。

覚えるポイント

消化管症候群は腸陰窩障害により数日~数週で致命的になり、造血器症候群の週~月単位より短く進行します。10~15 Gyは主に消化管障害の線量域で、中枢神経系症候群は数十Gy級で問題になります。

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