Y2022M04Q35|2022年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
生物学的効果比(RBE)に関する次のA からD の記述について、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。 A RBE は、基準放射線と問題にしている放射線について、各々の同一線量を被ばくしたときの集団の生存率の比である。 B RBE を求めるときの基準放射線としては、通常、エックス線やガンマ線が用いられる。 C RBE は、一般に、放射線の線エネルギー付与(LET)が高くなるにつれて増大し、最大値に達した後はほぼ一定の値となる。 D RBE の値は、同じ線質の放射線であっても、着目する生物学的効果、線量率などの条件によって異なる。
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正解: 4
正答
(4)
この問題のポイント
RBEは同じ生物効果を生じる基準放射線の吸収線量を試験放射線の吸収線量で割った値です。RBEは効果や線量率等に依存し、LET約100 keV/μm付近で最大となった後は過剰損傷のため低下します。RBEは同じ生物学的効果を与える基準放射線線量と試験放射線線量の比です。RBEを求める際の基準放射線には、通常エックス線またはガンマ線などの低LET放射線を用いるため正しい記述です。
解説
条件を満たす記述は「B,D」です。
A:誤り。RBEは同じ生物学的効果を与える基準放射線線量と試験放射線線量の比です。同一線量での生存率を直接割る定義ではありません。
B:正しい。RBEを求める際の基準放射線には、通常エックス線またはガンマ線などの低LET放射線を用いるため正しい記述です。
C:誤り。RBEはLETとともに増加して約100 keV/μm付近で最大となりますが、さらにLETが高くなると過剰損傷で低下します。最大後に一定とする部分が誤りです。
D:正しい。RBEは着目する生物効果、吸収線量、線量率、分割、酸素状態などに左右されます。同じ線質でも条件により数値が異なるという記述は正しいです。
選択肢の確認
1.A,B
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Aは組合せに入れられません。RBEは同じ生物学的効果を与える基準放射線線量と試験放射線線量の比です。同一線量での生存率を直接割る定義ではありません。 Dは組合せに必要です。RBEは着目する生物効果、吸収線量、線量率、分割、酸素状態などに左右されます。同じ線質でも条件により数値が異なるという記述は正しいです。
2.A,C
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Aは組合せに入れられません。RBEは同じ生物学的効果を与える基準放射線線量と試験放射線線量の比です。同一線量での生存率を直接割る定義ではありません。 Cは組合せに入れられません。RBEはLETとともに増加して約100 keV/μm付近で最大となりますが、さらにLETが高くなると過剰損傷で低下します。最大後に一定とする部分が誤りです。 Bは組合せに必要です。RBEを求める際の基準放射線には、通常エックス線またはガンマ線などの低LET放射線を用いるため正しい記述です。 Dは組合せに必要です。RBEは着目する生物効果、吸収線量、線量率、分割、酸素状態などに左右されます。同じ線質でも条件により数値が異なるという記述は正しいです。
3.B,C
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Cは組合せに入れられません。RBEはLETとともに増加して約100 keV/μm付近で最大となりますが、さらにLETが高くなると過剰損傷で低下します。最大後に一定とする部分が誤りです。 Dは組合せに必要です。RBEは着目する生物効果、吸収線量、線量率、分割、酸素状態などに左右されます。同じ線質でも条件により数値が異なるという記述は正しいです。
4.B,D
○ 判定:正答(記述は正しい)。Bは正しい記述です。RBEを求める際の基準放射線には、通常エックス線またはガンマ線などの低LET放射線を用いるため正しい記述です。 Dは正しい記述です。RBEは着目する生物効果、吸収線量、線量率、分割、酸素状態などに左右されます。同じ線質でも条件により数値が異なるという記述は正しいです。
5.C,D
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。Cは組合せに入れられません。RBEはLETとともに増加して約100 keV/μm付近で最大となりますが、さらにLETが高くなると過剰損傷で低下します。最大後に一定とする部分が誤りです。 Bは組合せに必要です。RBEを求める際の基準放射線には、通常エックス線またはガンマ線などの低LET放射線を用いるため正しい記述です。
覚えるポイント
RBE=基準線量/試験線量、LET約100 keV/μmで山形、OER=無酸素線量/酸素存在下線量です。RBEは生物効果、総線量、線量率、酸素状態によって変わり、線質だけの固定定数ではありません。 RBEを比較するときは、基準放射線と生存率などの生物学的終点を同時に明記します。