38Q34|第38回 介護福祉士国家試験 過去問
次の記述のうち、客観的事実に該当するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
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正解: 2
正答
2.利用者Aは、朝食のパンを残した。
この問題のポイント
観察して確認できる「客観的事実」と、介護福祉職の推測、解釈、評価を区別する問題です。
客観的事実は、誰が見ても確認できる出来事や、測定できる情報です。「楽しかったはず」「不安だったと思う」「退屈そう」といった表現には、記録者の判断が含まれています。
解説
「朝食のパンを残した」は、実際の食事の状態を観察して確認できる事実です。さらに正確な記録にするなら、「パンを半分残した」「8時30分に食事を終えた」など、量や時刻を具体的に記します。
一方、利用者の気持ちは外見だけで断定できません。表情や行動から不安や退屈を感じた場合は、「眉間にしわを寄せていた」「5分間窓の外を見ていた」など観察した事実と、「不安がある可能性を考えた」という専門職の判断を分けて記録します。
主観的な情報も支援には大切です。利用者が「不安です」と話した場合は、「本人が『不安です』と話した」と発言をそのまま記録できます。大切なのは、本人の言葉、観察した事実、介護福祉職の解釈を混ぜないことです。
介護実践でのポイント
記録は、チームが同じ状況を理解し、支援を検討するための資料です。「いつ、どこで、何を、どの程度」を具体的に書き、推測は推測として区別します。
選択肢の確認
1.利用者Aは、楽しかったはずだ。
誤り。
「はずだ」は記録者の推測です。楽しかったかどうかは、本人への確認や、本人の発言をもとに判断する必要があります。
2.利用者Aは、朝食のパンを残した。
正しい。
パンが残っていることは、観察によって確認できる出来事であり、客観的事実に該当します。
3.利用者Aは、何か言いたそうだった。
誤り。
「言いたそう」は表情や様子に対する記録者の解釈です。視線、口の動き、発言の有無など、実際に観察した内容を記します。
4.利用者Aは、不安だったと思う。
誤り。
「と思う」は記録者の推測です。不安を示す本人の発言や、観察した具体的な行動と分けて扱います。
5.利用者Aは、退屈そうにしていた。
誤り。
「退屈そう」は記録者の評価です。たとえば「10分間、同じ姿勢で窓の外を見ていた」のように、観察した行動を具体的に記します。
覚えるポイント
客観的事実は、観察・測定・確認ができる情報です。
「はず」「と思う」「ようだ」「そうだ」は、推測や解釈が含まれやすい表現です。
本人の発言、観察した事実、専門職の判断を分けて記録します。