38Q126|第38回 社会福祉士国家試験 過去問
次の記述のうち、心理的安全が確保されているといえるサービス提供組織の特徴として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
心理的安全性は、誰も反対しない居心地のよさではなく、対人関係上の不利益を恐れず、質問、懸念、失敗、異論、アイデアを率直に表明できるというチームの共有認識です。
解説
心理的安全性が高い組織では、職員が「無知と思われる」「責められる」「仕事を増やされる」と恐れずに、分からないことを尋ね、ミスや危惧を報告し、改善案を提案できます。その情報を個人攻撃に使わず、チームで学習してサービスの質と安全、組織パフォーマンスを高めます。強い上司に依存して安心する状態ではなく、職位にかかわらず発言が尊重される関係が必要です。心理的安全性は意見の一致を意味せず、むしろ適切な不一致や建設的対立を扱えることが重要です。また、提案者に実施責任を自動的に負わせる暗黙のルールは、提案すれば負担が増えるとの恐れを生み、声を封じます。責任をなくす概念でもなく、率直な報告と学習、公正な説明責任を両立させます。
選択肢の確認
1.上司が強いリーダーシップを発揮することにより、部下の安心の基盤となる。
誤り。上司個人への依存や統制の強さではなく、誰もが対人リスクを取って発言できるチーム規範が心理的安全性です。
2.組織の安定性を優先させるために、意見の不一致や対立を回避する。
誤り。異論を抑える表面的な一致ではなく、意見の違いを安心して表明し建設的に検討できる状態を目指します。
3.失敗や危惧、疑問などの情報も共有し、組織のパフォーマンスを高める。
正答。最も適切です。発言への報復や嘲笑を恐れず重要情報を共有し、失敗から学んで質と安全を高めます。
4.職種・職位などに伴う権限を重視したコミュニケーションを行う。
誤り。権限差を強調すると沈黙を招きやすく、職種・職位を越えて質問や懸念を表明できる関係が必要です。
5.業務改善や新規事業の推進は、発案した人が責任者となる暗黙のルールがある。
誤り。発案に自動的な負担を結びつける暗黙ルールは、改善案を出す対人リスクを高め、職員の発言を抑制します。
覚えるポイント
心理的安全性は「率直に話せる安全」です。ミス・疑問・異論を共有して学習する文化であり、対立回避や責任放棄ではありません。