36AM14|第36回 臨床工学技士国家試験 過去問
大動脈弁狭窄症の重症化を示唆する徴候はどれか。 a.腹水 b.失神 c.狭心痛 d.左心不全 e.下腿浮腫
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正解: 4
正答
4
公式正答は 4 です。正答内容は b、c、d です。
この問題のポイント
重症大動脈弁狭窄症の古典的症状は失神、狭心痛、心不全症状です。固定性左室流出路狭窄と左室圧負荷から各症状の機序を理解します。
解説
重症ASでは狭窄弁口によって心拍出量増加が制限されます。運動時に末梢血管が拡張しても固定性狭窄のため心拍出量を十分増やせず、脳灌流が低下して失神を生じ得ます。圧負荷で肥大した左室心筋は酸素需要が増え、拡張期圧上昇や冠灌流予備能低下も加わって冠動脈狭窄がなくても狭心痛を来し得ます。長期圧負荷は左室拡張・収縮機能障害を生じ、肺うっ血・肺水腫、呼吸困難など左心不全へ進みます。
腹水と下腿浮腫は体静脈うっ血を示す右心不全所見です。進行したASで肺高血圧から二次性右心不全・両心不全へ至れば起こり得るため、ASと無関係とはいえません。ただし本問が問う重症化の典型的三徴ではなく、公式組合せは失神、狭心痛、左心不全です。
各肢の最終判定は、a:誤り、b:正しい、c:正しい、d:正しい、e:誤りです。
選択肢の確認
選択肢1:a、b、c
正答ではありません。 b・cは典型的重症症状ですが、aの腹水は主に右心不全所見で、古典的三徴の左心不全に代わる項目ではありません。
選択肢2:a、b、e
正答ではありません。 失神は重症ASを示唆しますが、腹水・下腿浮腫は進行時に起こり得る右心不全所見で、典型的三徴の組合せではありません。
選択肢3:a、d、e
正答ではありません。 dの左心不全は正しい一方、a・eは体静脈うっ血の所見です。狭心痛と失神が含まれません。
選択肢4:b、c、d
正答です。 固定性流出路狭窄による労作時失神、肥大心筋の酸素需給不均衡による狭心痛、圧負荷による左心不全が典型です。
選択肢5:c、d、e
正答ではありません。 狭心痛と左心不全は含まれますが、eの下腿浮腫は右心不全所見で、古典的三徴の失神に置き換わる項目ではありません。
覚えるポイント
- 重症ASの古典的三徴は失神・狭心痛・心不全症状。
- 労作時失神は固定性狭窄で心拍出量を増やせず脳灌流が低下して起こる。
- 腹水・浮腫も末期両心不全では起こり得るが、典型三徴とは分ける。
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