36PM11|第36回 臨床工学技士国家試験 過去問

過去問題(分野未登録)第36回

中心型チアノーゼの原因となるのはどれか。

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正解: 3

正答

3

公式正答は 3 です。正答内容は Fallot 四徴症 です。

この問題のポイント

中心型チアノーゼは動脈血酸素飽和度の低下などにより、口唇だけでなく舌・口腔粘膜にも青紫色が現れます。Fallot四徴症では右室流出路狭窄と心室中隔欠損を背景に右左シャントを生じ、低酸素血症を来します。

解説

Fallot四徴症の四つの構造異常は、心室中隔欠損、右室流出路狭窄(肺動脈狭窄)、大動脈騎乗、右室肥大 です。右室流出路の狭窄によって右室圧が上昇し、心室中隔欠損を介して静脈血が大動脈側へ流れる右左シャントが生じると、動脈血酸素飽和度が低下して中心型チアノーゼを示します。右左シャントは四つの構造異常そのものではなく、それらから生じる血行動態です。

寒冷刺激では末梢血管収縮、心原性ショックでは心拍出量低下、閉塞性動脈硬化症では局所の動脈血流障害によって、末梢組織での酸素抽出が増えて末梢型チアノーゼを生じ得ます。本問ではこれらの代表的機序をFallot四徴症の中心型チアノーゼと区別します。ただし、心原性ショックに肺水腫などが併存すれば低酸素血症も生じ得るため、「動脈血酸素へ絶対に影響しない」と一般化しません。低血糖は意識障害や交感神経症状を来しますが、それ自体は中心型チアノーゼの代表原因ではありません。

選択肢の確認

選択肢1:低血糖

正答ではありません。 低血糖は神経糖欠乏症状や交感神経症状を生じますが、動脈血酸素飽和度を低下させる中心型チアノーゼの代表的な直接原因ではありません。

選択肢2:寒冷刺激

正答ではありません。 寒冷刺激は末梢血管を収縮させ、血流遅延と酸素抽出増加による末梢型チアノーゼを生じ得ます。本問で問う中心型の代表原因ではありません。

選択肢3:Fallot 四徴症

正答です。 右室流出路狭窄と心室中隔欠損などから右左シャントが生じ、動脈血酸素飽和度が低下するため、中心型チアノーゼの代表原因です。

選択肢4:心原性ショック

正答ではありません。 心原性ショックは低心拍出と末梢灌流低下により、代表的には末梢型チアノーゼを生じます。肺水腫などによる低酸素血症を併発し得ることまで否定せず、本問の典型分類で区別します。

選択肢5:閉塞性動脈硬化症

正答ではありません。 閉塞性動脈硬化症は四肢の動脈血流を障害し、局所の末梢型チアノーゼを生じ得ますが、全身の動脈血酸素飽和度低下を来す中心型の代表原因ではありません。

覚えるポイント

  • 中心型チアノーゼは舌・口腔粘膜にも現れ、動脈血酸素飽和度低下を伴う。
  • Fallot四徴は心室中隔欠損、右室流出路狭窄、大動脈騎乗、右室肥大。右左シャントはその結果。
  • 寒冷、低心拍出、末梢動脈閉塞は末梢型の典型機序だが、併存病態による低酸素血症まで絶対に否定しない。

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