36PM77|第36回 臨床工学技士国家試験 過去問
維持透析患者の食事で摂取制限に特に留意すべき成分はどれか。 a.脂質 b.リン c.塩分 d.カリウム e.炭水化物
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正解: 4
正答
4
公式正答は 4 です。正答内容は b、c、d です。
この問題のポイント
維持透析患者で特に摂取制限へ留意する代表的な成分は、リン、塩分、カリウムです。これらは、それぞれCKD-MBD、口渇・体液過剰・高血圧、致死性不整脈のリスクと結びつけて判断します。
解説
透析患者ではリンの排泄が低下し、高リン血症から二次性副甲状腺機能亢進症、骨・ミネラル代謝異常、血管石灰化などを来すため、リン摂取を管理します。塩分過剰は口渇と水分摂取を促し、透析間体重増加、浮腫、高血圧につながります。カリウムの蓄積は高カリウム血症を生じ、重篤な場合に不整脈や心停止を起こし得ます。
脂質と炭水化物は必要なエネルギー源であり、本問が問う代表的な「特に制限へ留意すべき3成分」には含まれません。ただし、脂質や炭水化物をどの患者でも無制限に摂取できるという意味ではありません。糖尿病、脂質異常症、栄養状態、残腎機能、血液検査値などに応じ、十分なエネルギーと適切なタンパク質を確保しながら食事全体を個別調整します。
各肢の最終判定は、a:誤り、b:正しい、c:正しい、d:正しい、e:誤りです。
選択肢の確認
選択肢1:a、b、c
正答ではありません。 bのリンとcの塩分は代表的な制限対象ですが、aの脂質は本問が問う透析食の代表3成分には入りません。脂質は併存疾患や栄養状態に応じ調整するため、一律に制限不要という意味ではありません。
選択肢2:a、b、e
正答ではありません。 bのリンは特に制限へ留意しますが、aの脂質とeの炭水化物は本問の代表的な3成分ではありません。どちらも十分なエネルギー確保を前提に、糖尿病や脂質異常症などの状態に合わせて調整します。
選択肢3:a、d、e
正答ではありません。 dのカリウムは高カリウム血症と致死性不整脈を防ぐため特に留意します。しかし、aの脂質とeの炭水化物は本問の代表3成分ではなく、正しいリンと塩分も組合せから抜けています。
選択肢4:b、c、d
正答です。 bのリンはCKD-MBDや血管石灰化、cの塩分は口渇・体液過剰・高血圧、dのカリウムは致死性不整脈のリスクにつながります。患者の残腎機能や検査値に応じ個別化しつつ、この3成分の過剰摂取に特に留意します。
選択肢5:c、d、e
正答ではありません。 cの塩分とdのカリウムは代表的な制限対象ですが、eの炭水化物は本問が問う代表的な3成分には入りません。炭水化物はエネルギー確保と血糖管理の両面から患者ごとに調整し、一律に制限不要とはしません。
覚えるポイント
- 透析食で特に注意する代表は「リン・塩分・カリウム」です。
- リンはCKD-MBD、塩分は体液過剰、カリウムは致死性不整脈と関連付けます。
- 実際の食事管理は十分なエネルギー・適切なタンパク質を確保し、併存疾患、検査値、残腎機能に応じて個別化します。
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