36PM89|第36回 臨床工学技士国家試験 過去問
血液と医用材料が接触したとき、最初に起こるのはどれか。
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正解: 1
正答
1
公式正答は 1 です。正答内容は タンパク質吸着 です。
この問題のポイント
医用材料の表面が血液に接触すると、ごく早期にアルブミン、フィブリノゲンなどの血漿タンパク質が材料表面へ吸着します。血小板粘着、凝固・補体反応などはこの吸着タンパク層と関連して進みます。
解説
血液と人工材料が接触すると、材料表面の界面自由エネルギーを下げるように、血漿タンパク質が秒未満から吸着し始めます。アルブミン、フィブリノゲン、フィブロネクチンなどが吸着し、その種類・構造・配向は後続する細胞反応に影響します。したがって、初発界面事象として選ぶのはタンパク質吸着です。
吸着したフィブリノゲンなどを介して血小板が粘着・活性化し、接触系凝固や補体の活性化も生じ得ます。ただし、血小板、凝固、補体などの後続反応は相互に影響し、並行して進み得ます。全選択肢が一つの固定された直列順序で必ず発生すると説明するのは不正確です。赤血球凝集には連銭形成や免疫学的機序などがあり、本問の初発界面事象ではありません。石灰化は長期的な材料劣化・組織反応として問題になる現象です。
選択肢の確認
選択肢1:タンパク質吸着
正答です。 医用材料と血液の接触直後から、血漿タンパク質が材料表面へごく早期に吸着し、後続する血小板・凝固・補体反応の足場になります。
選択肢2:線溶系亢進
正答ではありません。 線溶系は血栓の分解に関係し、材料接触時の血液反応にも影響し得ますが、材料表面で最初に起こる代表的界面事象はタンパク質吸着です。
選択肢3:赤血球凝集
正答ではありません。 赤血球の凝集には連銭形成や免疫学的機序などがありますが、材料と血液の接触で最初に生じる代表的界面反応ではありません。
選択肢4:血小板粘着
正答ではありません。 血小板粘着は、フィブリノゲンなどが吸着したタンパク層を介して進みます。素早く生じ得ますが、その前提となるタンパク質吸着が初発です。
選択肢5:石灰化
正答ではありません。 石灰化は生体材料の長期使用に伴う材料劣化や組織反応で問題となる現象で、血液接触直後の初発反応ではありません。
覚えるポイント
- 血液が医用材料へ接触すると、最初に血漿タンパク質が材料表面へ吸着する。
- 血小板は吸着タンパク層を介して粘着・活性化し得る。
- 血小板、凝固、補体などは相互に影響し並行し得るため、すべてを固定された直列順序にしない。
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