68AM066|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問
活性化プロテイン C が失活させるのはどれか。2つ選べ。
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正解: 1・3
正答
1(第Ⅴ因子)、3(第Ⅷ因子)
この問題のポイント
生理的抗凝固機構であるプロテインC・プロテインS系が止める二つの補助因子を選ぶ問題です。
解説
凝固反応では、活性化第Ⅷ因子〈VIIIa〉が第Ⅸa因子を助けて第Ⅹ因子を活性化し、活性化第Ⅴ因子〈Va〉が第Ⅹa因子を助けてプロトロンビンからトロンビンを大量に作ります。VIIIaとVaは酵素そのものではなく、凝固反応を増幅する重要な補助因子です。一方、血管内皮上のトロンボモジュリンに結合したトロンビンは、凝固促進酵素から制御側へ役割を変え、プロテインCを活性化します。活性化プロテインC〈APC〉は補助因子プロテインSとともにVaとVIIIaを限定分解して失活させ、トロンビン産生の増幅回路にブレーキをかけます。設問では「第Ⅴ因子」「第Ⅷ因子」と表記されていますが、実際にAPCが分解する標的はそれらの活性化型Va・VIIIaです。第Ⅶa、Ⅸa、Ⅹaのようなセリンプロテアーゼを直接失活させる系ではないことを押さえます。
選択肢の確認
1.正しい。活性化第Ⅴ因子〈Va〉はAPCとプロテインSにより分解・失活される主要標的です。
2.誤り。第Ⅶ因子は組織因子と外因系を開始しますが、APCの主要な直接標的ではありません。
3.正しい。活性化第Ⅷ因子〈VIIIa〉もAPCとプロテインSにより分解され、内因系の増幅が抑えられます。
4.誤り。活性化第Ⅸ因子〈IXa〉はVIIIaと複合体を作りますが、APCが選択的に失活させる補助因子ではありません。
5.誤り。活性化第Ⅹ因子〈Xa〉はVaとともにプロトロンビナーゼ複合体を作りますが、APCの主要標的はXaではなくVaです。
覚えるポイント
- APCの標的は活性化型のVaとVIIIaです。
- プロテインSはAPCの補助因子です。
- トロンビン・トロンボモジュリン複合体がプロテインCを活性化します。
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