69AM014|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

末期慢性腎不全で認められるのはどれか。 2 つ選べ。

2つ選択
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正解: 3・4

正答

3.低カルシウム血症、4.低ナトリウム血症

この問題のポイント

末期慢性腎不全の電解質異常を、腎排泄低下、水分貯留、活性型ビタミンD産生低下から説明する問題です。

解説

末期慢性腎不全では糸球体濾過量が著しく低下し、電解質と水の排泄、酸塩基調節、内分泌機能が障害されます。リンは腎から排泄されにくくなり高リン血症となります。さらに腎近位尿細管でビタミンDを活性型の1,25-ジヒドロキシビタミンDへ変換する能力が低下し、腸管からのカルシウム吸収が減ります。高リン血症も血清カルシウムを低下させる方向に働くため、低カルシウム血症となり、二次性副甲状腺機能亢進症や腎性骨異栄養症へつながります。ナトリウムについては総体内量が増えていても、自由水排泄障害と水分摂取過多により水が相対的に多くなると、希釈性低ナトリウム血症を示します。したがって3と4が正答です。カリウムとマグネシウムは腎排泄低下により体内へ蓄積しやすく、低値ではなく高値方向が典型です。ただし実際の値は透析、食事、薬剤、消化管喪失、残存尿量で変わるため、すべての末期腎不全患者に同じ異常が必ず出るわけではありません。本問では未治療・排泄障害を基本にした典型的方向を選びます。

選択肢の確認

1.低リン血症:誤り。リン排泄が低下するため、典型的には高リン血症になります。
2.低カリウム血症:誤り。腎からのK排泄が低下し、代謝性アシドーシスなども加わると高カリウム血症を起こしやすくなります。
3.低カルシウム血症:正しい。活性型ビタミンD低下による腸管吸収減少と高リン血症により生じます。
4.低ナトリウム血症:正しい。自由水排泄障害と水分貯留が強いと、希釈性低ナトリウム血症を認めます。
5.低マグネシウム血症:誤り。Mgも腎排泄が低下するため、一般には高マグネシウム血症の方向です。

覚えるポイント

  • 末期腎不全ではK・リン・Mgは排泄低下により高値方向となる。
  • 活性型ビタミンD低下と高リン血症が低Caを招く。
  • 水分貯留がNa貯留を上回ると希釈性低Naを生じる。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

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