69AM035|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問
グリセロール骨格構造を含むのはどれか。 2 つ選べ。
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正解: 3・5
正答
3(トリグリセライド)、5(ホスファチジルエタノールアミン)
この問題のポイント
脂質を名称だけでなく、グリセロール・脂肪酸・リン酸・スフィンゴシンなどの構成成分から分類する問題です。
解説
グリセロールは炭素3個と水酸基3個をもつアルコールで、多くの貯蔵脂質と膜リン脂質の骨格になります。トリグリセライド、すなわちトリアシルグリセロールは、グリセロールの三つの水酸基に三分子の脂肪酸がエステル結合した中性脂肪です。ホスファチジルエタノールアミンはグリセロリン脂質で、グリセロールの1位・2位に脂肪酸、3位にリン酸とエタノールアミンが結合しています。この二つが正答です。一方、スフィンゴミエリンはリン酸を含む膜脂質ですが、骨格はグリセロールではなく長鎖アミノアルコールのスフィンゴシンです。スフィンゴシンに脂肪酸がアミド結合したセラミドへホスホコリンなどが付加されます。レチノールはイソプレン単位に由来するビタミンA、アラキドン酸は炭素数20・二重結合4個の多価不飽和脂肪酸そのものです。リン脂質という名称だけでグリセロール骨格と決めず、グリセロリン脂質とスフィンゴリン脂質を分けるのが要点です。
選択肢の確認
1.誤り。レチノールはビタミンAのアルコール型で、イソプレノイド由来の鎖状構造をもち、グリセロール骨格を含みません。
2.誤り。アラキドン酸は炭素数20の多価不飽和脂肪酸であり、リン脂質へ結合することはありますが、遊離分子自体にグリセロールはありません。
3.正しい。トリグリセライドは一分子のグリセロールに三分子の脂肪酸がエステル結合した脂質です。
4.誤り。スフィンゴミエリンはセラミドを基本構造とし、骨格はグリセロールではなくスフィンゴシンです。
5.正しい。ホスファチジルエタノールアミンはグリセロール骨格をもつ代表的なグリセロリン脂質です。
覚えるポイント
- トリアシルグリセロールはグリセロール+脂肪酸3分子である。
- ホスファチジルエタノールアミンはグリセロリン脂質である。
- スフィンゴミエリンはリン脂質だが骨格はスフィンゴシンである。
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